リフォームにおける分離発注｜注意点を解説

こんにちは！青森市で様々なリフォームを承っておりますリフォーム専門店建築工房UNIOUSです。リフォーム依頼を計画している場合には、理想的な依頼ができるかといった点に加え、いかに費用を安くできるかといった点にもこだわっている事でしょう。そんな時に考えることの一つが『分離発注』です。今回は分離発注とは具体的にどういった行為なのかといった点から、注意点に至るまでを解説していきます。

まずは分離発注という事はどういった行為になるのかを明確にしておきましょう。分離発注とは、リフォームを検討している箇所に対しそれぞれの専門の業者に依頼・発注することを言います。まとめて1つのリフォーム会社へ依頼することは一括発注と言いますが、その反対の行為であるということを認識しましょう。

例えばトイレの一室をリフォームしようとした場合、具体的には以下の内容が想定されます。

• トイレ設備交換
• 配管工事
• 電気工事
• クロス床材張り替え

大きく分けてこういった工程に分けられるものでして、これらをそれぞれが得意とする業者に分けて依頼することを分離発注、リフォーム会社へトイレのリフォームとしてまとめて依頼することが一括発注と言います。

分離発注における最大のメリットは、発生費用が最小限に抑えられるという点です。リフォーム会社に依頼する場合、上記のような細かい工程をまとめて依頼することになりますので、リフォーム会社へ支払う費用の中にはそれぞれの下請け業者さんへの依頼費用も加味した金額を支払うことになります。分離発注の場合では、そういった無駄な中間マージンを省いた直接契約を複数社に対し行っていくことになりますのでトータルコストを削減させる事ができます。

リフォーム費用を少しでも削減したいと考えている方ならば、分離発注の魅力にひかれ始めている事でしょう。ですが、デメリットには大変難易度が高いといった部分が秘められています。こういった工事関係に関わるお仕事の方であれば特別違和感なく依頼をすることができるかもしれませんが、一般的にリフォームに対しての知識のない方が分離発注を行う場合には、それぞれの業者に対し具体的にどこから依頼をして最初はどの工事なのか・次に続く工事が何なのかを把握し手配していく必要があるのです。

分離発注を行う旨をそれぞれの業者に説明すれば、順番なんて教えてもらえるでしょ！なんて思いも分かりますが、ではこの場合ではどうでしょうか？

①の会社・・・1日で作業完了のはずが予期せぬ事態により3日かかってしまった

②③・・・と続く会社・・・①の会社が1日で終わる予定であったため翌日に工事予定であったが工期延長されたため工事の日程を再調整することになった。

1つの予定がトラブルで延期してしまった場合には、それに続くすべての業者に対して再度調整していく必要があり、どんどんリフォーム完了の工期も伸びていってしまうのです。こうした日程調整期間中にその部分が使用できない不便さや、利用できないからこそ代替方法として検討する方法に対して費用が嵩んでしまう事も想定されますね。また、こうした段取りについては1日の中で数時間ごとにスケジュールを組むことも難しく、一括発注に比べ完了するまでの日数が伸びることが一般的です。分離発注では、うまくスケジュール調整をすることができた場合には費用を抑えるといったメリットを体感することが出来ますが、基本的にはデメリットの方が際立ってしまう行為であることを理解しましょう。

今回はリフォームの分離発注について解説してきました。分離発注は特別難しく、それぞれの業者に依頼するだけでは完了させきることが出来ません。スケジュールの調整や、トラブル時の再調整などの手間がかかる部分にも考慮して、それでも安く済ませる方が重要なのかといった点をシビアに検討していきましょう。